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4.電動歯ブラシは有効でしょうか?

現代文明社会に生きている私たちは、例外なく調理された食品を食べています。
しかし、この事実は私たちに避けて通ることのできない一つの命題を投げかけているのをご存じでしょうか?
人は何故食品を調理するか?
基本的に人類は雑食であり、悪く言えば悪食と申しても過言ではないでしょう。
これが意味することは、調理することによって味覚を人に合わせ、食べやすく基本的には軟らかくしているわけです。
軟らかい食品は、咀嚼することによる歯の表面の自浄作用が期待できません。
逆に言えば、調理されていない食材を摂食する原始的な生活を営めば、噛むと言う行為のたびに歯はきれいになっていくわけです。
つまり、文明的な生活というのは、歯に悪い暮らしを営むということだったんです。

では、歯の汚れとは何でしょうか?軟らかい食物による食べカスなのでしょうか?
歯の汚れの本体である歯垢は、バイ菌の固まりです。
歯垢(プラーク)という言葉も、マスメディアのおかげで私どもが懸命に力説せずとも、すっかりポピュラーになったような気がします。
ですから、皆さんもこの歯垢こそが虫歯を作ったり歯周病の原因になっているのだと言うことを沢山の方は御存じかも知れません。
そうです!歯垢こそが犯人なんです。
でも、みんながこの事実を知っているにもかかわらず、虫歯の患者さんも歯周病の患者さんも激減したりしません。
何故でしょうか?これは、歯科業界の仕組んだワナなんでしょうか?
いえいえ、決してそのようなことはありません(笑)。

実のところ歯に関する2つの大きな病気、虫歯と歯周病(一昔前の呼び方では歯槽膿漏)の原因がこれほどはっきりしているのに中々病気が減らない原因は何でしょうか?
実は、その原因について、私たち(歯科医師、歯科衛生士)は薄々気づいているのです。
おっと、「知っているのに教えないなんてひどいじゃないか!」なんて怒らないでください。
それは・・・つまり、こういうことなんです。
「歯の病気を防ぐことのできるレベルまで十分に磨くことは、実はとっても難しい」これにつきます。
私たちは、歯ブラシの使い方を教えるプロではありますが、いつもその困難さに直面し、絶望的な気分に浸ることもしばしばです。
そして実はこれは秘密なのですが、私たちの歯だっていつも100%磨けているわけじゃないと思います。

歯磨きと言えば歯ブラシなんですが、近年は電動歯ブラシと言うものが世間に出回っており(それも創意工夫残らされたものが大多数です!)、私どものところにもその臨床評価を求められたりします。
電動歯ブラシが市場に求められる根拠は何でしょうか?
「歯磨き面倒だから・・・」これに尽きると思います。
歯ブラシというものは歯の健康のためには絶対に必要なものですが、その性能を客観的に知ることには若干無理があります。
というのも、歯の形、大きさ、歯並びの具合、使用者の器用さ、歯に対する関心度などなどどれをとっても個人差の激しいものばかりです。
ですから同じものを使ったからといって、同じ磨き具合が得られるとは限らないということが理解できると思います。

果たして電動歯ブラシは、皆さんの期待どおり面倒なブラッシングの救世主足り得るのでしょうか?
いくらかのデータによれば、電動歯ブラシはきちんと練習した普通の手用の歯ブラシと同程度の歯垢を除去する能力があるとされています。
「じゃあ電動歯ブラシは手用より楽だからいいんじゃないか?」ということになります。
これは本当でしょうか?

電動歯ブラシの明らかな利点として、ハンディキャップの方、あるいはそういった方を看護、お世話をしている方には十分な利得があると思います。
しかし、十分に健康な方がご自身の一生お世話になるご自身の歯の日々の手入れに使う道具として有効かどうか少し考察してみたいと思います。

実の所、ブラッシングの難しさというのは、如何にして歯と歯並びの隅々にまで歯ブラシを当てるかという点に尽きます。
皆さん一度お口の中を鏡でじっくり見てください。歯と歯の隙間、歯と歯肉との付根の部分、一番奥の歯の奥の面などとても複雑なデッパリや膨らみをしているのが観察されることと思います。

・・・つまり、私が言いたいのは、この様に複雑で細かい立体構造をした歯と歯茎の周辺の歯垢をきちんと取り除くためには、結局のところ歯ブラシをいかに当てるか!
これにつきると思います。
この現実は電動歯ブラシを用いたからといって、原則が変るはずがないのです。
大切なのはブラシが当たらない個所の歯垢は残ったままになる・・・ということです。

そこで電動歯ブラシをお使いの方もそうでない方も一緒に考えてください。
あなたのブラッシングのテクニックは、歯並びの隅々まで十分に当てることができていますか?
歯ブラシが自動で動くのはそんなに楽ですか?
有効な利用方法もあるかもしれませんが、歯を大切にすることと楽をすることあるいは手で磨くよりも、効率的な方法であるとは私達は考えてはいません。
魅惑的な広告を信じて不幸にして歯を失わざるを得なくなった患者さんも多数います。
実のところ病気をきちんと防ぎうるブラッシングを継続するには、私達プロのお手伝いが必要です!
そしてそれは、適切な道具と方法の選択が重要です。

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