AAP(アメリカ歯周病学会)に参加しました。
2018年10月27日から30日にかけて
カナダバンクーバーで行われたAAP annual meeting に参加しました。
一口に歯医者さんといってもそれぞれ得意な分野があり
「根っこの治療が得意」「詰め物や被せ物が得意」「歯肉の治療が得意」などがあり、
その分野において毎年1~2回にわけて学会が行われます。
AAPはアメリカの歯周病学会であり、毎年1回総会のようなものが行われ
世界の歯周病学の重鎮などが集まりセミナーなどを行っています。
今回、当院でもポスター発表を行うためカナダに行ってきました。
学会初日の朝は院長の友人で
世界における歯周病学の重鎮Dr P D miller先生と一緒にホテルで朝食を食べました。
(歯周病の教科書とかに名前がのっているレベルの人です)
現在はリタイアされていて後進の育成に力をそそいでいるそうで
アメリカでの歯周病の歯を抜いてすぐインプラントにする風潮を嘆いていらっしゃいました。(7mmのポケットがあると抜歯してインプラントにしたほうが合理的との意見があるみたいです)
繰り返し「save the tooth」(歯を守る)ことの大切さを語っていらっしゃいました。
きちんとした歯周病治療を行った歯にはかなりの確率で生存率があり
その予知性も高いものです。
P D miller先生はその長い臨床経験の中で統計的にその歯が何年もつか分類をしており
(miller mcentire periodontal prognostic index)
当院でも歯周病の歯の予後を知るために採用しています。
今回はポスター発表に来ているというと「そこで広げて見せてくれ」とのことで
高級ホテルのラウンジでポスターを広げるのは恥ずかしかったのですが
こんな機会はあまりないと考え見ていただきました(かなり良くできてると褒めていただきました(笑)