高血圧と歯周病
高血圧と歯周病
最近の研究で歯茎の腫れと出血は高血圧に関係するのではないかとうことが言われています・
歯周病にかかっている人は高血圧になる可能性が高いというのです、これはどういうことでしょうか?
高血圧は平均寿命に比べた、早期死亡死因の第一位といわれており、世界人口の30%から45%に影響を与えていると言われています。ちなみに歯周病の罹患率はギネスにものるほどで世界No.1だといわれています。
(最近のCDCレポートは、米国の歯周炎の有病率に関連する次のデータを提供します。30歳以上の成人の47.2%が何らかの形の歯周病を患っています。歯周病は年齢とともに増加し、65歳以上の成人の70.1%が歯周病を患っています。)
具体的に何が起こるのか?
研究によると、「歯周病を持つ高血圧患者の脳卒中や心臓発作の引き金になることがある」
ということのようです。
この研究は26カ国 81の研究からなっていて、
重度から中等度の歯周炎の患者がどのくらいの頻度で高血圧になっているのか?
ということを調べたものです。
その結果、歯周炎の患者は普通の人に比べて血圧の平均値が
収縮期において4.5mmHg 拡張時において2mmHgほど高かったそうでう。
また動脈血圧が高い傾向にあることが示された。
たった4.5mmHgとあなどるなかれ、
実は5mmHg上昇するだけで、心臓発作や脳卒中によるリスクは25%上昇するとのことです。
また歯周炎が重症化すればするほど、高血圧になる確率が高くなるという直線的な関連性が観察されました。
この発見の可能性としては、歯周炎に伴う口腔内細菌が血管を含む全身の炎症につながっているということです。
またこの研究をしたD’Aiutoはこの研究の精度を上げるため無作為化試験が歯周治療の利点を証明するために必要な次のステップであると考えているようです。
“世界の多くの国では、口腔内の健康状態を定期的にチェックしておらず、歯周病は何年も治療されずに放置されています」とD’Aiutoは観察します。”口腔内および全身の炎症と細菌への反応というこの状況が、既存の危険因子の上に蓄積されているという仮説です。”