意図的再植術
患者さんは60代女性
数年前に大学病院にて根管治療を行ったが、痛みと腫れが引かないとのことで
来院されました。
CTを撮影すると
病変が舌側の骨を溶かして粘膜まで到達しています。
“樋状根と呼ばれる歯は神経管がより複雑な形態であり
”
それが故に根管治療のトラブルも多くなってしまいます
患者さんには
膿がひかなかった場合外科治療(意図的再植術)を行うとを説明して治療開始。
1回目の治療で痛みは引きましたが、腫れと膿はなかなか引かない、、、
3回ほど洗浄を繰り返し、腫れが消えてきたのでMTA根充
その後1ヶ月ほど様子を見ていたのですが、
再び腫れて排膿してきました、、、
舌側に排膿していたこともあり、意図的再植術を選択し治療を行いました。
骨らしきものができていました。(よかった)
ほとんどのケースでは根管治療のみで治るケースが多いですが
最近は根管の色んな場所が削られてたり、穴があいていたりと
保存が難しいケースが増えてきている気がします。
歯は削ると元に戻ることはないため、削る回数が増えるほど
その歯の寿命は短くなる傾向があります。
歯の治療は「最初の1回目」が非常に重要で、その時に精密な治療をすれば
少ない回数と経済的負担で歯を長く快適に使うことができます。
費用250000+TAX
効能 根尖部細菌汚染の除去
副作用 アンキローシス 術後腫脹