痩せた歯茎、下がった歯肉を元の見た目に戻す方法「結合組織移植術」
歯肉が年齢で下がってきたことを気にする女性は非常に多いです。
歯科用語では歯肉が下に下がってくることを「歯肉退縮」といいます。
歯茎が下がる原因はおおまかに分類すれば
「老化による歯肉の下がり」「歯ブラシ等の刺激による歯肉の下がり」「歯周病による歯肉の下がり」
があります。
実は「純粋に老化によって歯茎が下がる」はそんなに多くはないことが分かっています。
ほとんどの人は長い人生の中で「間違った歯磨きで歯茎を傷つけて」いたり「歯周病」にかかって
歯茎が下がってきたりします。1
当院では患者さんにまず「普段どのように磨いているのか」を確認し実際に磨いてもらいます。
そうして磨いていると多くの方が
歯ブラシを「にぎりこんで」強い力でゴシゴシ磨いているのを見ることができます。
この磨き方をすると必要以上に歯茎を傷つけることになり歯茎が下がりやすくなります。
そのため当院では「ペングリップ」鉛筆を持つ持ち方で「やさしく細かく」磨く方法を指導しています。
詳しくは「http://y-dental.com/periodontal/perio-basics2/」をご覧ください。
また大きく下がった歯肉を元の位置まで戻す方法として「結合組織移植法」が存在します。
歯肉が下がってきていて歯の根っこが見えています。
このままでは見た目も悪く、知覚過敏など歯がしみる原因になることがあります。
そのため「結合組織移植法」を行い歯肉を移植しました。
術後2週の状態です。上の写真と比較すると出ている歯が短くなっているのが分かるでしょうか?
上記のような術式をおこなうにはいくつかの条件をみたさなくてはならないのですが、
今回は審美的な見た目をある程度回復することができました。
The effect of toothbrush grip on gingival abrasion and plaque removal during toothbrushing