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歯茎をチクチクする意味

歯医者さんに行くと、「歯周病の検査をしますね」または「歯肉の検査をしますね」

といって、歯茎を触られ、チクチクとした痛みを感じることはないでしょうか?

これは一体何を測っているかはご存知でしょうか?

測っているのは、歯周ポケットと呼ばれる「歯と歯茎」の隙間です。

ここにプローブと呼ばれる器具を差し込むことで

隙間の深さを測ることができます。これを入れるときに歯茎がチクチクするんですね。

なぜこのようなことをするのでしょうか?

このプローブという言葉はもともと語源はラテン語の「probo」「テストする」からきており、1936年にCHMウィリアムズという歯周治療専門医によって製造されました。

溝の深さ以外にも、見えない場所にある歯石、段差、歯の形などを

プローブを通じて伝わる「触覚」で感じ取ることができます。

歯茎(模型)と歯の隙間にプローブが入っています。

歯茎に覆われて見えない骨をこれで探ります。

スクリーンショット 2020-05-12 20.39.26もし深く入ったら??

もし深く入ったらそれは骨が溶けているサインになります。

スクリーンショット 2020-05-12 20.39.31

根っこの長さの平均は14mm程であると言われているので、

7mmロスしていれば半分

9mmロスしていれば約2/3骨が溶けていると言えます。

歯肉が腫れていれば腫れているほど、深ければ深いほど

痛みに敏感になりますので、歯周病がひどい人は

チクチク感じるわけですね。

スクリーンショット 2020-05-12 20.39.34

骨が溶けるとどうなるのでしょうか?

端的に言えば骨の支えを失って歯が抜けます。

土に埋めた看板を想像してみましょう

歯を看板 土を骨におきかえると、

土が流れていってしまうのは歯周病になり

看板が虫食いになるのが虫歯です

つまり土が流れていって、看板が倒れるのが歯周病なわけです。

スクリーンショット 2020-05-12 20.40.03

歯茎から血が出るのが歯周病ではないのか?

出るケースと出ないケースがあります。

喫煙者などはタバコの血管収縮作用により出血が見られないこともありますし

実は、血が出た場合でも歯周炎とはなりません。

逆に血が出ていなくても歯周炎の可能性がもあります。

歯周炎と出血には30%程度の相関しかなく

出血がない場合は90%以上の確率で歯周炎でないということがわかっています。※1 2

そのため、出血はあくまで指標でしかなく、絶対的な基準とはいいがたいのです。

その人の習慣、病気、出血の程度、ポケットの深さ、レントゲンなどを

多角的に判断して診断を下す必要があります。

病気が重篤になれば、病気の境界が曖昧になり

診断はさらに難しくなります。

どのようにすればよいのか?

まずは、歯医者さんにいってみて、検査の意味を聞いてみてください。

丁寧に教えてくれる先生を探すのが吉でしょう。

逆に忙しくてまともに対応できないといった状況だった場合は

少し考えることをおすすめします。

24 Lang, NP, Adler, R, Joss, A, Nyman, S. Absence of bleeding on probing. An indicator of periodontal stability. J Clin Periodontol. 1990; 17: 714– 721.

25 Joss, A, Adler, R, Lang, NP. Bleeding on probing. A parameter for monitoring periodontal conditions in clinical practice. J Clin Periodontol. 1994; 21: 402– 408.

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